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お知らせ

2025.09.25

川崎市立川崎高校福祉科で出前授業を実施

9月10日、川崎市立川崎高校福祉科で、出前授業を行いました。
充実した設備が整う同校の介護実習室に集った生徒を5班に分け、まずは、島﨑 眞・コミュニケーションマネジャーから、日本や海外の少子高齢化の現状や、川崎市の状況、プロジェクトCHANGEの取り組みについてのお話がありました。
続いて、川崎市看護協会の八木美智子・常務理事が登壇し、看護師を取り巻く現状や、医療現場で工学の力に期待していること、そして未来を担う生徒たちへのメッセージを語ってくださいました。

休憩をはさんだ後半では、「介護負担の原因」を整理し、相互の関係性を図にまとめる「因果のループ図」を作成。実習経験のある生徒たちからは、現場に即したリアルな意見が多く出され、短時間で内容の濃い図が完成しました。

議論の中で特に注目されたのは、次の2点です。
・現場で使いやすい介護福祉機器の開発
・ケアの重要性を伝える市民への啓発活動

現在の介護機器は、操作が難しかったり力が必要だったりするものも多く、もっと現場の声を反映した改良が求められています。また、ケアの意義を伝える教育については、学校の授業で取り入れる必要性も指摘されました。その他、「ワークライフバランスの適正化」や「フレイルや転倒防止」などの視点も話題に上がりました。今回の出前授業で得られた多くの気づきやアイデアは、11月に予定されている川崎総合科学高校科学科との合同ワークショップで、さらに深く話し合っていく予定です。