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ナノ用語辞典

がん微小環境

がんびしょうかんきょう
Cancer Microenvironment

がんの発生部位に構築されている組織環境。特に難治性がんにおいては、線維組織(間質)の発達やがん細胞周辺に存在するマクロファージ(Tumor-associated macrophage: TAM)の形質変化(M1型からM2型へ)による腫瘍増殖の促進、さらには骨髄由来免疫抑制細胞 (MDSC) の招集など腫瘍を免疫細胞の攻撃から守り、がん細胞にとって棲みごこちのよい環境が形成されている。腫瘍部位を摘出しても、この「がん微小環境」を正しく評価し制御できないと再発リスクが高まるため、「がん微小環境」の画像診断やリモデリングの研究開発が進んでいる。

ここでは、ナノ医療などの世界で使われている用語について紹介します。