化学免疫療法
かがくめんえきりょうほう
Chemo-Immunotherapy
難治がんと言われる治療が困難ながんでは、「がん微小環境」と呼ばれる特殊な環境が形成されていて、免疫細胞や抗がん剤の効果が弱まる。しかし、エピルビシンのようなアントラサイクリン系抗がん剤をナノ医療などにより腫瘍組織に到達させることができると、それにより死滅したがん細胞が目印となり、免疫細胞が流入するようになる(免疫誘導細胞死)。この時、がん免疫も獲得するため再発も起きにくいことが動物実験では確かめられており、このがん治療法を「化学免疫療法」と呼んでいる。(がん微小環境 参照)