やくぶつそうたつしすてむ Drug Delivery System
生体に投与した薬剤は、何も操作を加えなければ全身に広がり希釈され、その多くは代謝され速やかに尿や胆汁に排泄(はいせつ)されて消失する。また、患部以外の組織に届いた薬剤は副作用の素ともなり得る。薬物送達システム (DDS) は、特定の組織へ選択的に薬剤を送達する技術であり、狙った組織に必要量だけ薬剤を届けられるため、投与量と副作用を最低限に抑えることができる。
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