DDSの探究者
藤 加珠子
客員研究員
(片岡・喜納ラボ)
自己紹介:
核酸医薬のデリバリーシステムの研究をしています。核酸医薬は、これまで治療が困難だった遺伝性疾患や難治性疾患などへの応用が期待されていますが、一方、体内では酵素で分解されてしまい、疾患組織に到達させることが難しいという問題があります。この課題を解決するドラッグデリバリーシステム(DDS)を研究しています。
これまでの職歴:
iCONMに来る前は大学や研究機関の研究員でした。学生のころは石炭の研究をしていましたが、その後は植物性廃棄物の有効利用に関する研究や飲用水の研究などを経験しました。
これからやってみたい研究・仕事:
脳への核酸デリバリーシステムを確立することです。核酸医薬はアルツハイマー病やうつ病などの治療に期待されていますが、脳は血液脳関門と呼ばれる生体内バリア機構が存在しており、薬剤が到達しにくくなっています。新しいデリバリーシステムを作ってこの問題を解決したいと思っています。
趣味:
読書
藤さんは、iCONMで推進される様々な研究の基盤となる技術を研究しています。普段のものごしは静かでクールですが、お願いごとをさらっと引き受けてくれるなどさっぱりとした性格で、外国人研究者にも親しまれています。iCONMでは、仕事中の服装が割と自由なのですが、藤さんのセンスの光るアイテムには隠れファンがいるようです。
今は主に東京医科歯科大学で研究活動を行っていますが、いつまでもiCONMの仲間でいてください!