目的
医療イノベーションの実現、すなわち基礎研究から応用研究、さらに社会へとパスをつなぐためには、審査体制の整備や産学官連携のみならず、人材や資金の供給も不可欠です。スウェーデンは、応用研究、産業化に向けた戦略に長けた国として知られ、バイオクラスターの整備や研究成果の実用化では、世界をリードする国となっています。その背景には集権的な研究体制、広範なデータベースの活用、人材育成などを国全体で取り組んでいることがあります。
私どもナノバイオFIRSTは、ナノバイオ研究の分野において世界屈指の研究水準にあると自負しています。この成果が実際の社会において役立つものとなるためには、研究の初期段階から患者の二-ズ、臨床・市場ニーズを把握し、研究を産業へとつなげていく循環のプロセスが大切であると考えています。
このシンポジウムでは、スウェーデンと日本における次世代の協働についても探る場としても機能させることで、研究から臨床現場へ、そして社会や臨床現場から研究への循環を、国際レベルで実現させることを目指しています。
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