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第2回iCONM市民公開講座～正しく知りたいがん治療と治験～にご登壇いただく村垣善浩 先生の研究室に行ってきました
2021年5月7日(金)、第2回iCONM市民公開講座～正しく知りたいがん治療と治験～にご登壇いただく村垣善浩 先生(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 副所長・先端工学外科学分野 教授)の研究室に行ってきました。
村垣先生らのプロジェクトチームは、スマート手術室「SCOT (Smart Cyber Operating Theater・スコット)」を開発しました。一般的に手術室には700以上もの医療器材が揃っているものの、それらすべてが必ずしも効率よく使われているわけではありません。SCOTでは、手術で利用される各機器がネットワークで繋がっており、これまで術者の経験と勘に頼っていた判断をタイムリーにサポートすることができます。例えば脳腫瘍の場合、脳機能を温存しながら腫瘍を摘出する必要があるため、どこを切れば良いかという術者の判断力が求められます。SCOTでは、術中にMRIを撮ったり、フローサイトメトリーによる細胞の悪性度評価を行うことが可能であるため、判断に必要な情報をその場で得ることができます。また、そのことは、術後の予後にも影響し、術後の平均死亡率は0.09%と大変低く抑えることが可能となりました。
とはいえ、どんな手術にもリスクはつきものです。「安心・安全といった表現では議論ができません。個々の患者さんの価値観に基づいた議論をし、その患者さんにとって何が必要で、どのリスクを受け入れるかを患者自らが選択することが大切」と村垣先生はおっしゃっていました。
SCOT
5月29日(土)に開催される市民公開講座では、村垣先生より「脳外科手術について知っておきたいこと～特に脳腫瘍について～」をテーマにお話しいただきます。
ZOOMを利用したオンライン開催、途中入退出自由です。お気軽にお申込みください。
※登録は締め切らせていただきました。
▼第2回iCONM市民公開講座 詳細はこちら
https://iconm.kawasaki-net.ne.jp/pdf/iconmlecture2.pdf