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A.ディリサラ主任研究員がDDS関連の国際学会でベストポスター賞を受賞
9月20-23日 に中国・蘇州で開催された、第6回Symposium on Innovative Polymers for Controlled Delivery (SIPCD 2024) にて、iCONM のA.ディリサラ主任研究員が行ったポスター発表がベストポスター賞を受賞しました。本研究により、直鎖状または二本鎖状のポリエチレングリコールと塩基性アミノ酸のポリマーであるオリゴ(L-リジン)やオリゴ(L-オルニチン)から構成される高分子が肝類洞壁*を一過性にコーティングし、核酸医薬を搭載したナノマシンが消失しないように出来ることを見出しました。
演題: "Transient stealth coating of the liver sinusoidal wall for retargeting nanomedicines“
共同発表者: Junjie Li、内田智士、片岡一則
*肝類洞壁:小腸から吸収された物質は、門脈と呼ばれる血管を介して肝臓に運ばれます。その後、肝類洞という微小血管を通り肝静脈に流れ込み、全身に灌流します。肝類洞は、有害物質(薬も生理作用に影響するため、この類に含まれる)を取り込み胆汁中に排泄する働きを担っていて、肝類洞壁は、これら有害物質を取り込む血管壁を意味します。