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iCONM からの論文内容をイメージした図が学術誌の表紙に採用
iCONM内田ラボの持田祐希 副主幹研究員(東京科学大学講師)を筆頭著者とし、片岡センター長が責任著者となって投稿した学術論文が、アメリカ化学会誌の ”Chemistry of Materials” 2025年第7号に掲載され、その内容のイメージ図が同号の表紙を飾りました。
本論文は、高分子ナノミセルを構成するブロックポリマーのポリアミノ酸部分をポリ-L-グルタミン酸としたとき、プラチナ系抗がん剤 DACH-Pt との複合体形成によりα-ヘリックス構造を呈し、30nm ほどの狭いサイズ分布を持ったディスク状の高分子ミセルが形成されることを報告したものです。この安定な高分子ミセルはマウス膵臓がんに対して効果的に蓄積し、抗腫瘍活性が高まることがわかりました。
Y. Mochida et al., Chemistry of Materials, 37 (7), 2457-2473 (2025).
https://doi.org/10.1021/acs.chemmater.4c02734
