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研究の実施状況

　研究開始にあたり、各サブテーマやサブテーマ内の実施項目毎に、先行文献等の調査を行うとともに、本研究課題の基礎となる研究の進捗に関し、各研究分担者等の状況について情報交換や意見交換を行いました。それらの状況を共有すべく、中心研究者、サブテーマリーダー、研究分担者をはじめ、関係者39名が一堂に会し、キックオフミーティングを行いました。（平成22年3月30日）。ミーティングでは、先行文献等の調査結果や、それを踏まえたサブテーマの意義、本プログラムにおいて実施する研究内容、期待される成果、社会還元に向けたロードマップ等について、各人が報告を行いました。
　具体的には、主に以下の事項が報告、検討されました。

• 血中がんマーカーの高感度検出技術の重要性と開発計画
• がんの精密診断やピンポイント治療のための高分子ミセル等のナノデバイスに関する開発状況及び実験計画
• ナノデバイスと治療機器を融合した精密ナビゲーション治療システムの開発計画
• 硬組織及び軟部組織の再建誘導シグナル因子の同定システム、及びインプラントデバイス等の作製法と埋植実験
• 研究活動及び研究成果に関する評価系と産学連携・実用化スキームの構築に関する実証研究、並びに外部連携及び社会還元を効率化し得る研究支援組織の在り方

　以上の活動を通じて、研究課題を取り巻く最新の状況を把握し、それを踏まえて、「最先端研究開発支援プログラム各研究課題に対する研究費総額とその理由」（第89回総合科学技術会議参考資料）に応じた研究計画の見直しを行いました。 また、各機関において導入または開発予定の装置について、仕様検討を行うなど、研究開発に着手しました。

助成金の使途